…俺、マジ怒ってます。
交通事故以来お世話になっている整骨院の先生とお仕事のお話をしていたところ、「ホームページが検索で引っかからない」というお悩みを聞いたので、軽く「ブログなんかで更新しないとね〜」となんてことない返事を。
それでもちょっと気になったので、帰宅後整骨院のホームページを見てみると…
な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!!
見た目はなんてことない、「デザインを始めて半年〜1年くらいのデザイナーが作ったんだろうなぁ」というもんなんですが、問題はその中身!
…すべて「画像」
要するに「ハリボテ」のホームページ。htmlにdivで画像を貼っただけ。ブログもスマホ対応もなし。
その整骨院の名前で検索しても、1ページ目にすら出てこないという粗悪品。
…そりゃ、検索しても出てこんわ。2014年開設のホームページです。総ページ数8ページ。
せめてその画像に意味を与える「alt」タグに適切な文言を入れていればまだいいんですけど、それもなし。
もちろんh1タグもなし。
…職業訓練校の学生さんが作った方が、いいの出来るよ(・_・;
さらに気になるそのお値段は…40万円超。
俺ならこのレベルで15万も取らん。もっとマシなやつで。
そもそもホームページのお値段ってどうなの?
うち(旅する雑貨屋ゆいゆい堂)にもホームページ制作業者やSEO業者(俗にいう「検索順位を上げませんか?っていうやつ」)からちょくちょく電話がかかってきますが、かけてくるのは営業で実務のことはからっきしわかってない人ばっかり。
でも、ホームページのことを全然知らない人なら「へぇ〜、そうなんだぁ」…ってなってしまうので、そこが危険なのです。
ホームページ制作するために必要な職種
そもそも、ホームページを制作するためにどれだけの人が関わっているのか、WEB制作に関わりのある方以外で知っている方は少ないんじゃないでしょうか?
ここでは、ホームページ業者と適切な関係を築けるように、各ポジションの役割とその裏側について述べたいと思います。
営業
まずはみなさんと直接関わりのある「営業」職。
お客さんへの提案、意見の汲み取り、見積り額を提示したりする人です。
ディレクター
ディレクターは制作の「司令塔」的なポジションです。
すべての職種を取りまとめ、決められた予算やスケジュール内でベストを尽くすために働く人です。
※営業職と兼ねていることが多いです。
デザイナー
直接お客さんが目にする「絵(UI)」を描く人です。
グラフィックデザイナーと異なる点は、WEB特有の制約がある点。スマホやタブレットでの表示や、ユーザビリティ(使いやすさ)を頭に入れてデザインする能力が求められます。
コーダー
デザイナーが描いた「絵」をWEB上に表示するためのプログラムを操る人です。
時々ホームページを見ていて、表示が崩れていたりしますが、それはこの人のせいです(笑
※デザイナーと兼ねていることが多いです。
プログラマー
デザイナーとコーダーの作ったホームページをWordPressなどのCMSに組み込み、お客さんの側で簡単に更新出来るシステムを作ったり、「ブログ」や「お問い合わせフォーム」などの機能を作る人です。
CMSの更新などでバグが出てしまった時はこの人の出番です。
以上、簡単にまとめましたが、制作会社やプロジェクトによって、より細分化されたり、逆に兼業しちゃったりしてます。
全体的に言えるのが、WEB制作に関わる技術者が慢性的に不足しており、知識や経験のないままお客さんのホームページを制作…ってことが少なくありません。相手が大手企業ならそんなことはないんでしょうが、中小企業や個人相手の場合はそんなことがざらです。
営業はノルマに追われ仕事を受注できるところから取り、無茶して取って怒られ。
デザイナーやコーダーは後工程のことを考えず作業して怒られ。
プログラマーはバグや納期遅延で怒られ。
それでいて、求人誌を見ると「時給900円〜」などというブラックな体質が、この業界を得体の知れない粗悪なものに変えているんだと思います。
不当な金額を請求されないためにはどうする!?
まずは「相場」を知ること
安いもの、高いもの、それぞれに「理由」があります。
あなたが依頼を考えている制作会社の制作実績を確認して、「品質は安定しているか」「表示の不具合はないか」「自分が求めているデザインテイストに合致するか」…などをご確認ください。
・安いもの:
「汎用テンプレート」をそのまま使用していたり、「月額固定費」を年単位で契約させられたり、内部のプログラムがめちゃくちゃだったり…。
・高いもの:
「デザイン」や「コーディング」などを丁寧に作成することにより工数(手間)がかかっていることや、その反面で、こちらが知識がないことをいいことに「ボッタクリ」をしていたり、使わないような機能が組み込まれている可能性が考えられます。
それ以外に加味される要因としては、「制作会社の規模」による料金の加算があります。
制作に関わる人間が多いほど「人件費」や「意思疎通にかかる時間や作業のロス」が嵩んできます。あとは規模から得られる「安心料」。
費用の内訳を説明させる
どうしてこの金額になるのかを営業に尋ねてみましょう。
そこで口ごもったり、曖昧な説明をされた時には「ボッタクリ」の可能性大です。一度冷静になって考えましょう。
制作会社に任せっきりにしないこと
「お金を払ったらそれでおしまい」…という意識では、相手になめられてしまいます。
ホームページはあなたの事業の「財産」であり、「顔」でもあります。家を建てるのと同じように、主体性を持って取り組むことが大事です。
それでも不安なら
私に聞いてください。ご相談は無料で受けておりますし、うちに制作依頼する必要もありません。
最後に
これはホームページに限ったことではありませんが、世の中には「価格のないもの」がゴマンとあります。もちろん、あなたがそのものに満足していて正当な対価を支払っていると思えれば問題ないです。
そうでない場合は、次への教訓とすべく周りと相談するなどして、賢く正しくお買い物をしましょうね♪